CREMU DESIGNでは、Twitter上の声を分析することで、世間で話題になった商品や気になるブランドに対する生活者の感じ方や活用といった実態をご紹介しております。第8回目の今回は、2月に新発売となった大塚製薬SOYJOYの新製品「クリスピー サクラ」を取り上げました。SOYJOY：クリスピー サクラは「春の訪れを感じさせる桜もちの香りが上品な和風の味わい」がキャッチコピーとなっていますが、消費者には伝わっているのか？消費者は「クリスピー サクラ」に対してどんな印象を持っているのかを分析します。

消費者の認知は、TVCMが圧勝

まず、消費者がSOYJOYに対してどんなタイミングで呟きが増えているのを見てみました。下のグラフはSOYJOYクリスピー・各商品に関するツイート数のトレンドをグラフにしたものです。「クリスピーサクラ」はピンクの折れ線ですが、見てわかる通り、3月のCMスタート時に150件／日前後の反響が見られ、消費者が反応していることが分かります。一方、2/4、2/6のHPやSNSでの告知時には反響は50件弱にとどまり、あまり反応は芳しくなかったようです。

CMに対する消費者の印象は？

では、消費者はCMの何に対して反応したのでしょうか？SOYJOYのCMは商品名の「サクラ」と行列の「サクラ」をかけて、CM全般にわたり「※この人たちはサクラです」という字幕を表示させるなど、インパクトのあるものに仕上がっています。このCMに対し、Twitter上では、

桜のソイジョイのCMの『この人たちはサクラです』ってテロップが潔すぎて好き

ソイジョイのCM、「この人たちはサクラです」
的なことが書いてあってちょっと笑った

ソイジョイ さくらのcmこの人達はサクラですいっそ清々しいわ

さくら味のサクラ役(笑)! なんとぴったりなご出演!?ソイジョイ買ってきます!

といった「開き直り」に対する肯定的な反応が見られます。SOYJOYクリスピーはTVCMから、消費者にインパクトを与え、それを認知、しかも好感につなげた例と言えそうです。

好感が購買に繋がったか？

「クリスピーサクラ」はインパクトのあるCMを使うことで、消費者のから好感を得ることに成功しました。では、味に関して消費者の印象はどうなのでしょうか？商品のキャッチコピーでは、「春の訪れを感じさせる桜もちの香りが上品な和風の味わい」とあり、栄養食品ではなく純粋に味で勝負しようとしていますが、それが伝わったのでしょうか？

Twitter上での実際の反応を見ると、

ソイジョイの限定サクラが外がサクサク中はしっとりサクラの香りもきつくないし、クランベリーが入っていて想像より美味しかったー??

SOYJOYサクラ味期待せずに食べたら普通にそこそこ美味しかった

サクラ味のソイジョイめちゃうま～桜を食べたことがないからよくわからないけど、どの企業の桜系商品もこの味を「桜味です!!」ってしてるよね。この味はどうやって作られているんだろう。とても好き。

SOYJOYクリスピーのサクラ味めっちゃうまい。ずっと売っててほしい

といった、「美味しい」「うまい」という肯定的な反応が見られます。CMに対してだけではなく、味についても消費者は「クリスピーサクラ」に好感を持っていることがTwitter上での反応からもわかり、「クリスピーサクラ」はCMでのプロモーションが上手くいった例であると言えます。

CM以外のキャンペーンの効果は？

一方、TVCM以外のキャンペーンとして、2月21日～27日に、セブンイレブンのメルマガ会員を対象に、SOYJOYに関するアンケートに回答すると、抽選で85,000名に「クリスピーサクラ」の無料クーポンが当たるキャンペーンを実施しております。こちらの反応はどうだったのでしょうか？

無料クーポンに対するツイート数は多い日でも10~20前後と、TVCMの反応に対するツイート数の約10分の1にとどまっております。今回の「クリスピーサクラ」に関しては、TVCMがDMに対して認知度では圧勝と言えます。

『SOYJOY クリスピー サクラ』のプロモーションに関して

Twitter上での反応を分析することで、『SOYJOY クリスピー サクラ』のプロモーションに関して以下のことが分かりました。

TVCM：行列の「サクラ」とサクラ風味を掛けたダジャレのセンス、そして並んでいる人たちを「サクラ」と言い切った潔さが好評を受けています。

味：美味しいという声がほとんどで、栄養食品の枠を越えて商品の味自体が高く評価されています。

DM：TVCMの約10分の１の反応にとどまりました。

Twitter上での反応からは、『SOYJOY クリスピー サクラ』のプロモーションは、TVCMが成功し、それが味の好感にもつながっている模様です。